旧著『正しい愛と性と健康法』のまえがき


私は、2003年の秋に『統一倫理学講座・第1巻』と『統一倫理学講座・第2巻』を韓国の鮮文(ソンムン)大学出版部から出版しました。その後、新設された清心(チョンシム)神学大学院から招聘を受け、1994年以来10年間教壇に立った天安(チョナン)市の鮮文大学を離れて、韓国京畿(キョンギ)道の清平(チョンピョン)湖畔の山麓に位置する本校に、2004年3月から赴任しました。そして2004年12月に、『統一倫理学講座・第2巻』の「索引付き改訂版」を、2005年2月には、『統一倫理学講座・第1巻』の「索引付き改訂版」を、それぞれ、副題であった『祝福夫婦・父母の天一国生活倫理』(第2巻)と『祝福家庭のための天一国生活倫理』(第1巻)を大きくして、清心神学大学院出版部より出版しました。

上記の著書『統一倫理学講座』は、1994年以来10年間、主として日本人留学生たちのために、鮮文大学の統一神学部及び神学大学院で毎年担当してきた「統一倫理学」の講義ノートを、加筆して出版したものです。内容的には、「真の父母様の御言を中心とした新しい教科書を神学部の教授たちは作成しなさい」と命じられた郭錠煥(クァク・チョンファン)鮮文大学理事長の指示に忠実に従って、真の父母様の御言を数多く引用して、祝福家庭の日常生活における「幸福になるための実践方案」を、倫理神学的観点から整理し解説しています。

また、別の表現をすれば、祝福家庭として、誰をいかに愛すべきか、そして、どのような行動や行為が、真に愛することになるのかという「真の愛の実践方案」を解説していると言うこともできます。幸いに、多くの祝福家庭の皆様が、上記の著書を歓迎して下さったことを心から感謝しています。

今回出版する本書『正しい愛と性と健康法』は、上記の著書『統一倫理学講座・第2巻』に記載されている「祝福家庭の正しい愛と性と健康法の実践」に関して、訂正すべき内容、あるいは追加補足して説明することが望ましい内容を集めて、質問に対して答える対話形式で、真の父母様と大母様の新しい御言を中心として、新しい医学的データも提示して、分かりやすく解説したものです。ですから、本書は主として『統一倫理学講座・第2巻』の改訂増補すべき内容だけを、収集して出版するような性格をもっています。

私は、清心神学大学院に赴任した直後の2004年春から、訓母(フンモ)様を通しての興進(フンジン)様と大母(テーモ)様の指示により、天宙清平修錬苑において、祝福家庭婦人40日特別修練会に参加している日本人婦人修練生たちを主な対象として、特別講座を担当するようになりました。その講義内容は、上記の著書『統一倫理学講座・第2巻』の要約的な内容です。そして、講義の休憩時間や講義後に、受講した修練生たちから、常に幾つかの質問と相談を受けて来ました。本書は、それらの質問に対する答えを、再度検討し、文章化し編集した内容が多く含まれています。また、清心神学大学院のセミナーや生活相談で、学生たちから質問を受け、討議した内容も収録されています。

本書は、上記の著書、『統一倫理学講座・第2巻』で、既に紹介した内容もあります。しかし、同じ課題や結論を扱っていても、以前よりも新しい追加的資料や御言を紹介し、上記の著書では説明不足であった内容を補足するように努力しました。『統一倫理学講座・第2巻』の「改訂増補版」を作成するとしたら、さらに、改訂、追加、補足したい内容だけを収集して、新しく出版したとも言えます。既に「索引付き改訂版」を一度出版していますので、「正しい愛と性と健康法の実践」という側面から、質問に対する回答集として編集して、新しい本として出版することにしたと言うこともできます。

ですから、『統一倫理学講座・第2巻』と同じテーマを扱っていても、あるいは同一の結論を紹介していても、あるいは類似した内容であっても、本書の約80-90%は、以前に掲載されたものとは違う新しい出典からの新しい御言や、より最近の統計的データや解説を含んでいます。しかし、本書の約10-20%は、以前の教科書と、ほぼ同じ内容であると言ってよいと思います。

本書の内容をさらに明確にしておきますと、『統一倫理学講座・第2巻』の索引付き改訂版の「あとがき」で新しく改訂し、追加した内容も、もう一度本書で繰り返して紹介することにしました。その理由は、「索引付き改訂版」を購入しないで、以前の鮮文大学出版部から出版した初版の教科書を、継続して使用している読者の方々の便宜を図るためです。また、改訂版で改訂して新しく紹介した中には、「安侍日」(アンシイル)の始まりなどの「後天時代」における非常に重要で革命的な生活倫理の変化が含まれているからです。

さらに『統一倫理学講座・全2巻』で既に紹介した御言であっても、「健康」に関連する御言は、再度収録することにしました。「統一倫理学」の教科書と違い、本書では特に「健康法」が「愛と性」と共に、大きな主題の一つになっているからです。「最高に幸福な天一国生活をするために」は、真の愛と性の実践だけでなく、健康を回復・維持・増進することがとても大切であることを、私自身、深く実感するようになりました。人間の責任分担としての健康管理を、正しく実践することは、苦痛を伴う病気にならないで、家族への経済的・時間的負担を無くして、喜びに溢れる天一国生活をするためには、絶対的必要条件です。

私の旧著『統一倫理学講座・第2巻』と比較すると、本書よりも以前に出版した旧著の方が、より詳しく解説されている部分も少なくありません。また、『統一倫理学講座』は、訓読会時代の教材として、同じ趣旨の御言を、いろいろな出典から繰り返し反復して紹介した部分も多くあります。

それに対して、本書では、簡潔性も重視して、特に旧著第2巻で既に紹介されている場合には、旧著との同一の御言の重複は、できるだけ避けるようにしました。それゆえ、まだ上記の『統一倫理学講座・第2巻』に目を通されていない読者の皆様は、本書と共に、上記の著書『統一倫理学講座・第2巻』も併せて読んでくださることを、お勧めしたいと思います。本書は、『統一倫理学講座・第2巻』の改訂版ではありません。

本書は、『統一倫理学講座・第2巻』と同様に、祝福結婚をした成人食口用です。夫婦生活を実践できない独身の未成年食口が学ぶには、早すぎる内容が多くあります。米国では夫婦の性生活の指導書には、保守的なキリスト教福音派の牧師たちが出版している本でも、多くの場合、赤裸々なイラストレーションや図が掲載されていますが、本書にはイラストや図は何もありません。しかし、内容的には夫婦の性生活に関して、婉曲的な表現ではなく、非常に具体的に、視覚的次元をも考慮して、分かりやすく文章化した部分もあります。

本書には、『統一倫理学講座・第2巻』と同様に、夫婦の性生活に関する真のお父様の御言が、数多く引用されています。「夫婦生活を教えることによって、幸福な夫婦をつくるために、このような内容まで教えてあげるのです。このような内容は初めて聞くでしょう。」(1994年3月20日)と真のお父様御自身が語られています。

そのように、私たちが最高に幸福な夫婦となることができるように、真のお父様が、夫婦の性生活に関して、婉曲的ではなく、「このような内容まで!」と私たちが驚くほど、具体的に詳細に説明して下さっています。本書は、そのような夫婦生活に関する御言の中でも、『統一倫理学講座・第2巻』では紹介されていない御言を中心として、追加的に紹介し解説しています。

真の父母様の御言を長年研究され、『天聖経』の編集を担当された、李京宰(イ-・キョングジェ-)会長(72家庭)が、清心神学大学院に2005年9月20日に来られて、真の父母様の御言に関して、お話をしてくださいました。その特別講義の中で、「『天一国時代における私たちの永遠の幸福のためには、1)神様、2)霊界、そして3)凹凸(男女の生殖器)の意義と使用法、これらの三つの主題に関して良く知ることが、とても重要である』と真のお父様が最近語られています。」という冒頭の御言が大変印象に残りました。

私も真の父母様の御言を学んで来ましたが、「神様」と「霊界」だけでなく、「凹凸、即ち、男女の生殖器の意義と使用法」を知ることが、私たちが幸福になるために大変に重要であることを、天一国時代に入り益々痛感するようになりました。真の父母様の御言は、1990年代の中盤から、「世界平和統一家庭連合」の時代に入り、「夫婦生活」と「生殖器の意義」に関する御言が大変に増えています。天一国時代の聖書である『天聖経』も、『宇宙の根本』や『真の愛』からの引用部分では、「生殖器」と「夫婦生活」に対する言及が非常に数多くなされています。本書の「愛と性」の実践の内容は、主として「生殖器の意義と使用法」を扱っています。本書の「健康法」も、生殖器の健康法に関して、より詳しく紹介するように配慮しました。

次に、本書の内容を順序に従って、簡単に紹介することにします。第1章の序論では、本書の内容や著者の背景に関して、質問に対して答える対話形式で紹介しています。第2章では、全ての祝福家庭に共通する「正しい愛と性と健康法」の実践の概観に関して、真の父母様の御言に基づいて、対話形式で紹介しています。私は、真の父母様が説かれている健康法を、熟考し要約した結果、少し長くなりますが「順天・正午定着・絶対祝福夫婦一心一体・健康法」と命名することにしました。

その後、第3章と第4章は、「祝福夫婦の正しい愛と性と健康法」の実践に関して、質問に対して答える対話形式で扱っています。第3章は、主として20代・30代の更年期前の「若い夫婦の正しい愛と性と健康法」の実践に関する質問に対して答えています。第4章は、子女出産の可能性がなくなった、「更年期以後の夫婦の正しい愛と性と健康法」の実践に関する質問に対して答えています。最後に第5章では、若い「未婚の子女の正しい愛と性と健康法」の実践に関して、祝福父母として、どのように世話をし、教育し、指導したら良いかという観点から答えています。

そのように、本書の本文は、全部、質問に対して答える対話形式で構成されています。そして、文章の表現も「です」「ます」調にして、できるだけ読みやすく、分かりやすい本になるように、努力しました。

最後に、本書は「天一国祝福家庭の新しい出発特別修練会」が清平修錬苑で開催中に、訪韓した皆様が購入することができるように、不充分な部分がまだ多く残されていますが、急遽、予定を変更して急いで出版することにしました。この新しい出発のための修錬会は、真の父母様の御聖誕日前の2007年2月中旬まで継続して毎週開催されることになっていますが、日本全国から全員の祝福家庭が参加することになっています。

ですから、韓国で印刷・出版する日本人祝福家庭のための教材ですので、日本に住んでいる皆様に購入していただく便宜を考慮して、急いで出版することにしました。この在日本食口の全員訪韓の機会に、日本に住む祝福家庭の皆様が購入できるように準備することが、著者としての責任であると感じました。

特に、本書には、前回に出版した『統一倫理学講座』の内容を補足するだけでなく、訂正する内容も、少なからず含まれています。それゆえ、この機会に、早く訂正内容をお知らせすることの方が、時間をかけて、より深い研究内容を後日に発表することよりも、より重要であると判断しました。また、健康で幸福な夫婦となり家庭を完成するためには、少しでも早く正確に知っていただくことが、とても大切な内容もあります。

そのような理由で、予定を変更して、急いで出版することにしましたので、不備な点も少なくありせん。例えば、読者のための「索引」は、作成する予定でしたが、時間を節約するために今回は省略しました。後日になることを、許していただきたいと思います。質問事項の一連番号も、後で継続して質問を追加することを容易にするために省略してあります。

本書が、神様を中心とした天一国時代の「正しい愛と性と健康法」の実践に関して、皆様の理解を深めることができることを願っています。そして、皆様が真の愛を実践されると同時に、健康を維持・増進、あるいは回復されて、最高に幸福な天一国生活を実践するために、本書が少しでも役に立つことを心から祈願致します。

 

  天一国6年12月21日  増田善彦

天正宮の麓・清平湖畔の清心神学大学院にて

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