あとがき


二つの質問に対する私の答えを、この最後の「あとがき」で紹介することにします。一の質問は、文亨進(厶ン・ヒョンジン)様から受けた質問であり、もう一つの質問は清心神学大学院の学生から受けたものです。亨進様の質問に対する私の答えは、『正しい愛と性と健康法』の「あとがき」で既に紹介した内容です。学生の質問に対する私の答えは、英語版のTrue Love, Sex, and Health の「あとがき」で紹介した内容ですが、日本語では初めて紹介することになります。ここで紹介する私の二つの答えは、読者の皆様方が本書の意義と統一家の食口としての人生の意義を理解するために役立つ内容を提供することができると信じて作成しました。

 

2006年の秋学期には、清心神学大学院の教授陣の一員となられた文亨進様に日本語を教えて差し上げる機会に恵まれ、日本語の勉強を兼ねて、亨進様と日本語で親しく会話をする時間を持たせていただきました。内容的には、こちらがいろいろと学ばさせられることが多く、亨進様の深い愛の心情と実践的な知恵に深く感服し、心から感謝しました。

ある時、亨進様が、「増田先生は、ロマンチストですか?」と聞いて来られました。私は、そのような質問を誰からも一度も受けたことがなかったので、不意を突かれて「さあ、どうですかねー」とその場では、言葉を濁して答えるしかありませんでした。そのような質問を受けた後、数日間継続して考えさせられました。そして、次のような結論に到達しました。

その質問に対する正確な答えは、「ロマンチスト」の意味をどう解釈するかによって異ります。「ロマンチック」や「ロマンチスト」の意味は幾つかありますが、私は「ロマンチスト」を「純愛家」と解釈するのが良いのではないと思います。それでは、私は「純愛家」でしょうか?

「純愛」の用語に関しては、次のような体験があります。1994年に日本の世界平和婦人連合の幹部の婦人たちに招待されて、「真の女性解放とは何か?」というような主題で、特別講義を東京で担当したことがありました。その講義後の少数の婦人幹部の方々との懇談会で、日本の女性連合の婦人たちの目標に関するブレインストーミング(自由討論)になりました。私は目標の一つとして、「純愛夫婦・純愛家庭の実現」を挙げてみました。それに対する反応は、全くの拒否でした。「『純愛』なんて、私たち高校生じゃないし…」と、全く相手にしてもらえませんでした。その時は、正直、少々失望しました。そのような、過去の出来事を振り返ってみると、私は「純愛」という言葉ががとても好きだったようです。

何年か過ぎて真の父母様が、「純潔・純血・純愛」を強調されるようになりました。2003年には、「純潔、純血、その次に純愛家庭をつくらなければなりません。そのような家庭になっていますか。」(2003年3月10日)と教えてくださいました。 最近も、2009年の「万王の王神様解放圈戴冠式」において、「純潔、純血、純愛が今後人類の教育理念となるのです。」(2009年1月15日)と宣言されています。 そのように、真の父母様は、現在では、祝福を受けた私たち夫婦と家庭が「純潔・純血・純愛夫婦」となり「純潔・純血・純愛家庭」を完成することを願われています。

「私は『純愛家』(ロマンチスト)でしょうか?」という質問に対する答えを紹介しましょう。数日間、考えた後、「ああ、自分は純愛家(ロマンチスト)になったのだ!」と悟りました。亨進様がそのような質問をされたのは、日本語の会話の中で、私が本書でも紹介した、「A+純愛夫婦となるための10項目の生活習慣チェックリスト」の中に出てくる幾つかの内容を、私が実践しているという話を少し紹介したからだと思います。

「休みにニューヨークに帰れば、必ず夫婦で手をつないで歩き、夫婦手をつないでテレビを見て、夫婦手をつない速歩運動をしています。夜は夫婦仲良く手をつないでピロートークをしながら、毎晩裸で仲良く寝ています。韓国に私がいるときには、毎日二回、朝と晩に妻が電話をかけて来て、話をすることになっています。」というような話をして、私たち夫婦の生活習慣の一部を亨進様に御報告したことがありました。

率直に言って、自分では自分自身が「ロマンチスト」であるとは、一度も考えたことがありませんでした。愛情表現の下手な典型的な日本人でした。「純愛夫婦となるための十の生活習慣チェックリスト」の内容は、真の父母様と大母様のアドバイスの御言であり、真の父母様も実践していらっしゃるということですので、素直に実践してみることにしました。夫婦で実践してみたら、気持がとても良いので、やめられなくなり、必ず実践するようになりました。「純愛夫婦」でなくても、「純愛夫婦」のような生活習慣を実践する夫婦は、必ず「純愛夫婦」になることができるという確信を、私は現在では持っています。

私は、純愛家(ロマンチスト)ではなかったけれども、真の父母様と大母様の御言と最高の模範的なお手本のお蔭で、「純愛夫婦」のような生活習慣を実践するようになったので、「純愛夫婦」になることができたのであり、「純愛家」(ロマンチスト)になったのだと悟らされました。そして、私自身が純愛家(ロマンチスト)である前に、天地人真の父母様が最高の純愛家(ロマンチスト)であり、最高の純愛夫婦であると悟らされました。

そのような観点から、日常生活における「夫婦生活の美術化・芸術化」に関する真の父母様の御言などを讀み返してみると、真の父母様は間違いなく最高の純愛家(ロマンチスト)であると思います。さらに、もう一度考えて見ると、神様御自身が最高の純愛家(ロマンチスト)であると言えるのではないかと思います。

読者の皆様方が、「真の愛と絶対『性』と健康法」に関する真の父母様と大母様の御言を、忠実に実践されますことを心からお勧め致します。そのように「真の愛と絶対『性』と健康法」に関する生活習慣を実践されれば、「純潔・純血・純愛夫婦と家庭」を完成することができ、最高に幸福な天一国生活をすることができることを確信しています。

 

この「あとがき」で次に紹介する、もう一つの質問は、清心神学大学院の学生から受けた質問です。「増田先生は、興進様と大母様が主管されている天宙清平修錬苑に付属する清心神学大学院の教授になられて、真の父母様の住んでいらしゃる天正宮の名節行事や訓読会にも頻繁に参加できて、先祖の功労がとても高く、運の大変に良い方であると思います。そう感じておられますか?」と、ある時、学生から聞かれました。

その質問に対する私の<答え>を紹介します。正直に言って、私が多くの食口たちの中でも先祖の功労がとても高く、運が大変に良かったので、清心神学大学院の教授になることができたとは、全く思っていません。信じがたいかも知れませんが、私は入教後の過去の信仰生活においては、「教会の中で、あなたほど運の悪い人は、見たことがない!」と、同情されて言われた男です。なぜそのように言われたかについて、お話しましょう。そのように言われた理由は、いろいろとありますが、中心的には、私が祝福を受けられなかったことに関連して、そのように言われたと思います。

私は、1965年に東京大学に入学直後に、東大原理研究会主催の新入生歓迎講演会を通して、統一教会に入教しました。私は、献身的に開拓伝道や勝共運動や万物復帰に励んだので、留年と休学を繰り返すことになり、入教後5年半過ぎた1970年の777双の祝福の時は、まだ依然として駒場の教養学部の学生(2年生)でした。真の父母様の指示ではありませんでしたが、日本の教会の幹部の方針で、「日本では学生結婚は非道徳的なイメージがあるので、学生は基本的に今回の祝福結婚式には送らないことにしよう」と決定されました。後から、男性の数が5人足らないので、私にも「今回、祝福を受けたければ、今から韓国に行くことができる」と言われました。しかし、年齢的にも比較的に若かったので、後から志願することは止めました。

当時は、私が入教後5年半以上、一生懸命に活動してきたのに、777双の祝福を受けられなかったことに対して、一部の食口たちからは、「アダム・エバの問題を起したから、祝福を受けられなかったんじゃないの?」と疑われました。しかし、1972年の春に真のお父様が訪日された時に、一部の食口たちの思いの中にあった私に対する疑いを見抜かれて、「増田は清い男だ」と言われて、私に対する誤解を晴らして下さり、全国高校生部の部長に私を直接任命して下さいました。そして、その後、古田元男氏の後任として、兵庫地区長、兼、神戸教会長に任命して下さいました。

1973年の夏に、東大大学院生と4年生を対象とした、第1回の国際指導者セミナーが開催され、私も東大OBなのでスタッフとして、訪米することになりました。サンフランシスコにおける40日間のセミナーの直後に、セミナーのスタッフたちは真のお父様からニューヨークに呼ばれ、「希望の日の到来」のキャンペーンに参加しました。そして、さらに真のお父様からニューヨークで直接に、「アメリカにおける活動が重要なので、アメリカに残って宣教活動を助けるようにしなさい」と命じられました。

そして、私が入教して10年目の1975年に1800双の祝福がありました。この時は、真のお父様が、米国に滞在している外国人食口たちに対して、正式のビザなしに不法滞在している者たちは、米国への再入国が困難になるので、韓国で挙行される祝福結婚式に参加しないで、米国に残るようにと命じられました。その結果、1800双の祝福の時にも、日本に住む多くの後輩たちは祝福を受けましたが、私は献身的にみ旨に励んで、日本に住む母親のお葬式にも参列しないで、海外宣教活動に熱心に従事していたにもかかわらず、祝福を受けられない結果になりました。

「教会の中で、あなたほど運の悪い人は、見たことがない」と言われたのは、この頃のことです。特に、教会の名節の時には、入教後8-9年の日本の信仰生活の後輩たちは既に祝福を受けて、日本から来て真の父母様を中心とした敬礼式に参加しているのに、自分は入教後10年以上過ぎていても、ニューヨークに住んでいるのに、真の父母様の住まわれているイーストガーデンに行くことができないで、とても寂しい思いをしました。この当時と妻の動員時代には毎日のように、「カゴパ(行きたいなあ)」の歌を歌っていたので、私の得意な持ち歌になりました。

1968年に日本の学生部の代表として韓国を訪問した時に、韓国の当時の学生部長であられた黄元鎭(ファン・ウォンジン)先生が、私に次のように教えて下さいました。

 

蕩減生活は、損する生活です。損する生活を自ら選択すれば、蕩減生活をすることができます。損する生活を常に喜んで選択すれば、この信仰の道で最後まで、生き残ることができるでしょう。

 

この御言は、私の今日までの信仰生活の指針となりました。ですから、自ら損する道を選択した結果、「あなたほど、要領の悪い人は、見たことがない」とも言われました。1994年に鮮文大学に招聘されたときも、7年間米国の国際宗教財団で働いて、連邦政府に納めた数万ドルの社会保障税が、全く意味のない物になってしまい、米国政府からは老後の社会保障の恵沢を全く受けられなくなることを知っていましたが、天の願いを優先して、韓国に移りました。もう3年間、米国に残って仕事をすれば、社会保障の年金を65歳から20年間でも30年間でも死ぬまで受ける資格ができるところでした。

2004年に私が現在所属している清心神学大学院に移った時も、鮮文大学で継続して教えていれば、1年間の有給の「安息年」をもらうことができて、アメリカで妻子と一緒に仲良く生活しながら、研究をすることもできました。そして、副教授から正教授に昇進昇給することもできました。

しかし、安息年も正教授への昇進昇給も放棄して、清平の清心神学大学院に移ることにしました。物質的な恵沢よりも霊的な恵沢が、一層大切であることを良く知っていたからです。そのようにして、外的・物質的には損する道を選択して歩んできた結果、到達したのが、現在の清心神学大学院です。

ですから、私は自分自身が運が大変に良かったので、このような現在の自分の立場になったとは、全く思っていません。運は、真の父母様の願いに従って、自分自身が行く道を選択し開拓して、切り開いて行くものであると悟るようになりました。

あるいは、自分の体験に照らしてみても、どんなに運が悪くても、感謝して損する生活を積み上げて行けば、運の悪い人でも、必ずいつかは、「あなたは、とても運の良い人ですね!」と言われる日が来ることを確信しています。根本的には、最高の天運を持っていらっしゃる真の父母様としっかりと繋がっているならば、どのように運の悪い人でも、苦労の生活の暗いトンネルを通過すれば、いつかは必ず、大きな明るい天運・幸運が来ることを確信しています。

また、「準備がある者には、必ず機会が来る」ということも真実です。真のお父様は、アメリカで私が韓国語で歌を歌わせていただいた時に、直接に私に対して、「韓国語を継続して勉強しなさい」とアドバイスして下さいました。その御言を守り、機会があるごとに米国生活中でも、子供たちと一緒に韓国語の勉強を続けたので、1994年に韓国の鮮文大学に招聘されて韓国で生活するようになっても、特別な支障なく楽しく教授生活をすることができました。1995年に鮮文大学の神学大学院の院長に任命された時にも、韓国語が少しできたことが、選ばれる条件の一つになりました。

私は、18歳で入教した後12年目の1977年、満30才の時に、ニューヨークで74双の特別合同祝福結婚式があり、祝福を受けることができました。真のお父様は私たちのマッチングの時に、妻の耳元で、「年をとれば、とても仲の良い夫婦になることができる」と語って下さったそうです。祝福後の若い時は、自分の学問的研究に没頭して、机に向かって本ばかり読んでいて、とても冷たく無関心の夫であったことを、妻に申し訳なく思っています。現在は、自分が祝福を受けた女性を真に愛すれば、最高に愛する妻に作り上げることができることを実感しています。そして、美しい夫婦愛の世界を築いて行くことが、私たちの永遠の幸福のためにとても大切であると感じています。

祝福を受けた時は、相手が好きでなくて運が悪かったと思ったとしても、祝福を受けた夫婦は、真の愛を実践し続ければ、神様も周囲の人々も感動するような最高に美しい夫婦愛の世界を完成することができることを確信しています。そして、いつかは「あなたは、最高に幸福な夫婦となることができて、とても運の良い人ですね」と周囲の人々から、言われる日が来ることを信じています。

私の結論は、誰でも、どんなに運勢の悪い人であっても、神様を中心として、真の父母様を最高のお手本として真の愛の生活習慣を継続して実践すれば、自分の運勢が変わり、天運が到来して、最高に幸福になる日が必ず来るということです。特に摂理的に現在は、絶対信仰・絶対愛・絶対服従をもって真の父母様と一心一体となっているならば、神様と共に喜びの中で地上生活することができる後天開闢時代が到来しました。

本書は、後天時代において、私たちが天運を大きく相続するためには、どうしたら良いか、そして、神様と共に真の愛を実践するには、何をなすべきかについて、真の父母様と大母様の御言に基づいて、夫婦の真の愛の生活習慣の実践を中心として紹介させて頂きました。

 

2006年の秋学期に、私は亨進様に日本語を教えて差し上げながら、天正宮で何時間も会話を交す機会に恵まれました。その時に、「祝福家庭が幸福になるためには、夫婦が愛し合う時に、どこをどのように触れれば良いのかを教えてくれるUnification Sexologist(統一性科学者)が存在しなければならない」と亨進様語られたことがあります。その言葉を聞いて、私は大変に鼓舞されました。

なぜかというと、私自身もそのような必要性を痛感していたと同時に、私自身がある意味でそのような統一性科学者(Unification Sexologist)になることを目指していたからです。亨進様に、「私は今、『愛と性と健康法』に関する本を日本語で執筆中です」とご報告申し上げた時に、即座に「英語でも早く出版しなさい」と激励して下さいました。

 

本書の増補部分の多くは、当初、2009年の年頭に出版した英語版の原稿として作成されたものです。英語版の原稿として、日本語版の初版を30%以上、改訂増補した日本語の原稿が既に2009年の年頭には完成していました。今回、さらに日本語版の初版の20%以上の頁を英語版の日本語原稿に追加して、旧著『正しい愛と性と健康法』を合計では50%以上改訂増補して、本書を出版することにしました。

本書は本来は、2009年の9月に出版する予定でした。しかし、単身赴任生活が夫婦の健康に与える悪い影響に関する本文の中で、自分の体験に基づいて紹介しましたように、私の妻が2009年7月に米国で胃癌の診断を受けて、8月に清心国際病院で手術を受けました。その結果、末期癌と判明して、どのくらい地上で夫婦一緒に生きることができるか分からない悲痛な現状となりました。

私は、健康法を研究する学者として、自ら健康法を実践して良い手本となるように努力して来たつもりでした。しかし、実際には、「健康のためには、このような生活をしては絶対にいけない」という悪い具体例を提示する「反面教師」となってしまったことを、後悔の涙を流しながら悟りました。

私は、「愛と性と健康法」に関して、改訂増補版を出版する資格が自分自身にあるのかどうかも自問せざるを得ませんでした。しかし、結論的に言いますと、本書は、自分たち夫婦が考案した健康法についての本ではありません。真の父母様の御言に基づいた「真の愛と絶対性と健康法」についての本です。

愛する妻が病に倒れたのは、真の父母様の御言に基づいた健康法を、私たち夫婦が毎日誠実に実践できなかった結果です。夫婦が一緒に生活しない単身赴任生活は、明らかに非原理的な生活です。ですから、私の妻のような悲劇を防ぐことができるように、健康保険への加入と、定期健康診断と、癌の早期発見の重要性を追加して、皆様に役立てて頂くために、当初の予定よりも数ヵ月遅れましたが、今回出版することに致しました。

旧著『正しい愛と性と健康法』が既に数ヵ月間、在庫切れになっていることもあり、早く改訂増補版を出版して欲しいという皆様の強い要望の声も、私の心の大きな支えになりました。しかし、自分は真の愛に関して、「良い学者」ではありましたが、「良い実践者」ではなかったことを悔い改めて、入院中の妻の世話を最優先しましたので、初期の予定よりも出版が大幅に遅れましたことを容赦して頂きたいと思います。

本書に対するご質問やご意見や間違いの指摘等がありましたら、是非、遠慮無く送っていただきたいと思います。一人ひとりの読者の皆様のご質問に、お返事を差し上げることを約束することはできませんが、重要な質問に対しては、次の改訂増補版、あるいは何らかの形で、「質問」と私の「答え」を載せることができますように、一生懸命に研究させて頂きます。

後天開闢時代を迎えて、天地人真の父母様の「真の愛と真の生命と真の血統権」を相続した祝福家庭の皆様が、真の父母様の天運と勝利圈をこれからさらに大きく相続して、真の愛の生活習慣と健康法を毎日誠実に実践されて、最高に幸福な夫婦と家庭となられますように、心より祈願致します。

  天一国9年12月17日、著者

             天正宮の麓・清平湖畔の清心神学大学院にて

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