<質問>性感染症にする質問です。「性病」と「性感染症」は、どのように違うのでしょうか?「性感染症」には、どのような種類がありますか?

<答え>「性病」は英語では、”Venereal Disease” (一般的に省略されて”VD”)と言います。以前は、「性行為を通して感染する性器の病気」を総称して「性病」と呼んでいました。梅毒と淋病が典型的な「性病」でした。

しかし、1975年の世界保健機構(WHO)の総会で、性器の病気でなくても、そして、性行為以外の他の感染経路で感染する病気であっても、性行為を通して感染する病気を全て総称して、”Sexually Transmitted Disease (省略した場合は、STD)” と呼ぶことが提唱されました。STDは、日本語では、一般的に「性感染症」(あるいは、「性行為感染症」)と翻訳されています。

「性感染症」は、性行為を通して感染する病気の総称ですから、以前の「性病」には含まれなかった病気も含まれるようになり、「性病」の数よりもずっと多くの病気が含まれています。クラミジア、淋病、性器ヘルペス、尖形コンジローマ、梅毒、トリコモナス、カンジタ症、ケジラミ、B型肝炎、HIV感染症など、約20種類の病気が含まれています。

日本の統計などでは、HIV感染症を除外した、性感染症患者の統計も発表されています。しかし、性行為を通しても感染するHIV感染症は、「性病」ではありませんが、レッキとした「性感染症」の一つです。B型肝炎も肝臓の病気であり、「性病」ではありませんが、性行為の時にも、体液を通して感染するので、「性感染症」の一つです。

「性感染症」の中には、HIV感染症や性器ヘルペスのように、完治する治療法が存在しないものもあります。若くてもHIVに感染すれば、エイズを発病して早死にする確率が非常に高くなります。クラミジアに女性が感染して、治療をしないでいると、卵管に炎症が及んで閉塞や癒着を引き起こし、不妊症になります。千葉市の高橋ウイメンズクリニックの高橋敬一院長は、現在の日本社会では、「クラミジアが原因で不妊症となった女性患者は、女性不妊患者の40ー60%を占める」と推測しています。




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