<質問>更年期の女性用の湿潤ゼリは、男性の性器に塗るのですか? 女性の性器に塗るのですか? どのように使用したら良いのでしょうか?

<答え>男性の性器の亀頭部に塗っても、女性の性器の入り口部分(膣前庭)と膣内部に塗っても、どちらでも良いとされています。両方に塗っても良いです。更年期の妻を持つ夫も、年齢の影響で予備運動が必要な場合が多くなってきます。ですから、愛し合う時の前戯の一部として、夫の性器を愛撫しながら、妻が夫に塗ってあげるのが良いという、ドクター・ルースの50代以上の夫婦に対するアドバイスもあります。

予備運動の一部として、相手の生殖器へのキスを、夫または妻がする場合には、湿潤ゼリーを塗る前にしないといけません。ですから、予備運動としてのキスや愛撫の前ではなく、予備運動の終わりに、挿入する直前に湿潤ゼリーを塗るのが、一番便利なようです。

最初に使用する時に、夫に内緒で膣の内部にだけ、たくさん塗っておいて、夫を驚かせることもできます。しかし、最初の一回ぐらいは秘密にしておいて、夫の反応を見ても良いかも知れませんが、基本的に、妻は正直に湿潤ゼリーを使用していることを夫に話すべきです。夫婦の間には、どのような秘密であっても、家庭出発後の秘密は、絶対に持つべきではないとされています。

<質問>更年期の女性のための「ホルモン補充療法」の是非について明して下さい。

<答え>「ホルモン補充療法」は、日本語では「ホルモン代替療法」とも呼ばれていますが、英語では「Hormone Replacement Therapy」(略称: HRT)と呼ばれています。欧米では、更年期の女性の多くが、ホルモン補充療法を2000年代の初めまで、利用していました。

しかし、ホルモン補充療法は、2002年に女性に関する史上最大規模の総合的な医学調査(”Women’s Health Initiative”)の結果が発表されて、乳ガン、心臓発作、血栓、脳卒中の危険性を少し高めることが判明したと報道されました。特に、これまで信じられていた予想に反して、期待された心臓病の予防には、全く効果がないこと、正確に言えば、少しではありますが、逆に害になることが、判明したと報道されました。

それゆえ、米国の有名な性カウンセラーであるドクター・ルース(Dr. Ruth)は、一番最近の2005年に出版した著書、Dr. Ruth’s Sex After 50 の中では、このホルモン補充療法を使用することに対して、反対することも推薦することも、全く発言を差し控えることにすると述べて、非常に注意深く、完全厳密に中立的な見解を述べています。 2005年現在、専門の医者たちのホルモン補充療法に対する見解では、長所と副作用が混在していて、全ての女性に該当する一般論としての意見の合意が、全くなかったからです。

参考のために紹介しますと、米国の福音派に属する性生活カウンセラーであるラヘイエ牧師夫妻は、2000年に出版した The Act of Marriage After 40 の中では、ホルモン補充療法に対して、「条件付ではあるけれども、肯定する」と述べていました。

現時点においては、ホルモン補充療法が許容される条件として、一般的に医者が指摘する絶対的条件としては、40代後半から50代初期になって更年期の症状が出始めた初期から使用する場合だけに限ると言うことができます。生理が無くなった閉経後、数年してから、即ち、50代後半や60代になってから、ホルモン補充療法を新しく始めることは、絶対に避けるべきであるとされています。

ホルモン補充療法が許容されるその他の条件としては、更年期症状が極端に強度の場合で、他の解決策の効果が無い場合にのみ、長期間ではなく、比較的に短期間の使用のみ、そして、自分自身はもちろん、家族(母親と姉妹)の中にも、乳癌を発病した経歴を持つ人がいないことが、一般的に条件に付け加えられています。

毎年増加していた米国女性の乳癌の発生件数が、急に2003年から減少しました。特に50才から69才までの更年期以後の女性の乳癌の発生は、14.7%も急に減少しました。これは、Women’s Health Initiative という女性の健康に関する史上最大規模の科学的な研究調査の結果、専門家たちの予想に全く反して、ホルモン補充療法が心臓病を増加させ、健康に害を及ぼすという結果が2002年に発表されて、女性ホルモンの摂取(ホルモン補充療法)を中止した更年期の米国女性が、急に大幅に増加した結果であると推測されています。

そのように毎年増加していたホルモン補充療法を多くの米国人女性たちが急に中止したことによって、急に米国内の更年期女性の乳癌の発生が顕著に減少しました。その結果、医者たちが熱心に勧めたホルモン補充療法が、乳癌の発生に大きな影響を与えていたことが確認され、ホルモン補充療法が乳癌を引き起こしやすいということが、新たに広く認識されるようになりました。

それゆえ、ホルモン補充療法は、家族に乳癌病者がいない女性で、比較的に若い更年期初期の更年期症が極端にひどい女性に限って、他の治療方法の果が無い場合に限って、比較的に短期間の使用に限ってのみ方するなど、以前よりも一層、限定的に使用されるようになりました。換言すれば、更年期症状がひどい更年期初期の一部の患者を例外として、更年期の女性たちに対しては、特に60代以上の女性たちに対しては、ホルモン補充療法は避けるべきであると言うのが、2009年現在の新しい一般論となったようです。

しかし、まだ若い30-40代であるにもかかわらず、女性が卵巣癌などの理由で卵巣を手術して摘出してしまった場合には、女性ホルモンの急激な欠如の影響で、若くても脳が早く萎縮して、物忘れが激しくなり認知症になる確率がとても高くなると報告されています。そのように、まだ年令的に若いのにもかかわらず、手術で卵巣を失った女性に対しては、ホルモン補充療法は、例外的に積極的に勧められています。ですから、更年期を自然に迎える前に、比較的に若いのにもかかわらず手術で卵巣を失った女性の方は、ホルモン補充療法について、専門医に相談してみることをお勧めします。




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