<質問*>更年期以後の女性がゲル運動をすれば、どのような良い果があるのでしょうか?

<答え>ケ-ゲル運動は、骨盤底筋を強化する運動です。ケ-ゲル運動は、女性の尿失禁症を改善する運動として、1940年代に米国の南カリフォーニア大学の産婦人科医であったアーノルド・ケーゲル(Arnold Kegel)博士によって考案された運動です。骨盤底筋を強化すれば、連動している排尿括約筋を強化する効果もあります。ですから、ケ-ゲル運動を熱心に実践すれば、尿失禁症を治療・改善する効果があることが検証されています。

尿が漏れやすくなる尿失禁症は、更年期になると骨盤底筋の緩みが次第に増すのに比例して、年令と共に次第に増加します。その他に、骨盤底筋の緩みがひどくなると生じる女性の病気には、子宮下垂や子宮脱があります。子宮下垂は子宮が正常な位置から離れて、下の方に下がってしまう病気です。これは、骨盤からの靭帯と骨盤底筋によって支えられていた子宮が、老化によって靭帯が伸びてしまったり骨盤底筋が緩んでしまった結果として生じる現象です。

子宮下垂の症状が進むと、お腹に力を入れたり、しゃがんだ時に、子宮の一部が膣の入り口部分に出てくるようになり、さらに症状が進むと、子宮脱になり、何もしなくても平常時に子宮の一部が膣から出てきてしまうようになります。そのように症状がひどくなれば、手術が必要になります。

ですから、更年期以後の女性は、ケ-ゲル運動を熱心にして、年を重ねると緩くなりやすい骨盤底筋を意識して強化する努力が必要です。そのように骨盤底筋を意識して強化する努力をすれば、尿失禁症が悪化することを防ぐことができるだけでなく、60代後半から圧倒的に増加すると報告されている不快な子宮下垂や子宮脱を予防する効果もあります。

ケ-ゲル運動の具体的な方法については、既に本書の第3章の該当部分で詳しく説明しましたので、参照して下さい。ケ-ゲル運動は短い時間であっても、毎日継続することがとても大切であるとされています。ですから、願うような効果がないように思えても、無料で一人でできる運動すから、あきらめないで短い時間であっても、3ヶ月間は毎日継続してみることをお勧めします。




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