<質問>直腸や大腸癌を予防するためには、どのようにしたら良いか、アドバイスをお願いします。

<答え>日常生活の食事の内容が、いろいろな癌の発病に大きな影響を与えることが検証されています。特に直腸や大腸癌は、食物が消化されて通過する器官ですので、食事の影響が一番大きいようです。

ハム・ベーコン・ソーセージ・ホットドッグなどの加工された肉類を1週間に僅か4-8オンス(1オンスは約28.35グラム)だけ食べた人たちでも、加工された肉類を全く食べなかった人たちに比べると、直腸・大腸癌の発病率が13%増加したと報告されています。別の調査では、牛肉・豚肉・羊肉などの赤い肉類を毎日約3オンス食べた人たちは、直腸・大腸癌の発病率が42%増加したと報告されています。

直腸・大腸癌の危険性を増加する別の要因として、食物を通して摂取する脂肪があります。研究調査の結果によると、飽和脂肪の多い肉類、アイスクリーム、高脂肪チーズは、大腸のポリープの発生と成長を促進すると見られています。それに対して、鮭やマグロや鱒のような魚に含まれている「オメガ3脂肪酸」は、大腸癌を引き起こす炎症を減少させ、癌細胞の消滅を促進すると見られています。

2003年に発表された米国の76,000人の看護婦たちを対象とした1984年から1996年までの追跡調査によると、赤い肉と加工肉類を多く含む肉食と精白された穀類を中心とした典型的な「西洋式」の食事をした女性は、「西洋式」とは異なる食事をした女性に比較して、大腸癌の発病率が46%高かったという結果が発表されています。そのように、大腸癌を予防するために、食事は一番大切な要因であると言っても、間違いではありません。

また肥満は、食事の影響の結果でもあるのですが、直腸・大腸癌の発病と密接な関係があると検証されています。特にウエストサイズで分かる腹部肥満は、直腸・大腸癌の発病を促進させると見られています。ですから、直腸・大腸癌を予防するためには、肥満を防止することが、とても大切です。

それゆえ、直腸・大腸癌を予防するためには、食事の量を減らして過食を避けること、動物性蛋白質の摂取を減らして、野菜や果物を常に充分に食べる植物を中心とした食事をすること、穀類を精製しないで玄米や全麦(whole wheat)パンのように丸ごと食べること、脂肪や糖分の多い高カロリーのスナックや飲み物を避けること、そして、毎日、汗を流す運動をすることが、強く勧められています。

最近の研究調査では、野菜や果物や精製しない穀類(whole grain)を通して、充分に繊維類を摂取すれば、繊維類を充分に摂取しない人たちに比べて、直腸・大腸癌の発病率が25%低くなるということも検証されています。

さらに毎日、30分-60分間の速歩などの定期的な適度の運動は、肥満を防止する効果があるだけでなく、健康のために貢献するいろいろなホルモンの分泌を促進するので、結果的に直腸・大腸癌の発病率を40-50%減少させると報告されています。

 

<参考リンク>

Low-fat diet cuts risk of ovarian cancer

Missed warnings about booze and breast cancer

How to lower your colon cancer risk




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