<質問>「肥は、たばこの喫煙よりも害がある」と最近聞きましたが、本でしょうか? 肥度の測り方もえて下さい。

肥満度の計測で広く使用されているのは、BMI(Body Mass Index)です。 BMIは、身長から見た体重の割合で、世界共通の肥満度の指標として、広く使われています。計算の仕方は、次のように、体重のキログラム数を、メートルで測った身長数を2乗した数字で割ります。体重が80kgで身長が175cmの人は、「80/ (1.75X1.75)」で約26になります。

BMI値の評価基準は、国際的にいろいろとありますが、日本人に対する評価としては、一般的に次のように判断されています。

 20未満……「やせすぎ」

 20以上25未満……「標準」

 25以上40未満……「肥満」

 40以上……「病的肥満」

 BMI値が高くなると、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病にかかりやすくなることが検証されています。

最近の報道によりますと、「肥満は喫煙よりも害がある」という研究調査の結果が出ています。この研究結果は、韓国の延世大学の教授陣が、1992年から健康診断を受けた30-95才の韓国人男女、120万人を対象として、12年間実施した追跡研究の結果として出されたものです。BMI値が高くなるほど、癌発病率が、男女平均1.5倍増加し、心臓血管及び脳血管の疾患発病率は、2.4倍以上高くなったと報告されています。

『脳内革命』の著者、春山茂雄先生も、肥満の恐ろしさを次のように強調しています。

 「肥がよくない」とはだれもがいいますが、その怖さをどこまで知っているかは疑問です。たとえば、体重が1キロえると、毛細血管は100トル長くなる。つないでいくとそういう計算になるのです。

 10キロえたら1000トルです。体に血管ができたら、その中に必ず血を通さなければいけませんから、肥すると必ず血が上がってきます。それと血管が長くなると末梢まで血が流れていきませんから、体のあちこちに故障が起きてくる。肥がいけない理由はこういう点にあるのです。

 肥満の場合でも、男性の腹部肥満は、健康に問題がある場合に起こりやすい現象であり、成人病を発病することになる予兆です。腹部肥満でお腹が出ている人は、そうでない人に比べて、糖尿病は5倍、高血圧は3.5倍、心臓病は2倍の割合で、発病率がより高かったと報道されています。

男性の腹部肥満は、女性ホルモンの影響で思春期以後の女性に多くなる下半身(もも・おしり)の肥満よりも、危険性が非常に高いと警告されています。男性の腹部肥満は、内臓脂肪と関連しています。内臓脂肪は、血液中のインシュリンの数値を高め、高血圧、糖尿病、高脂血症、脂肪肝、狭心症、脳卒中などの各種の成人病を引き起こすと報告されています。ですから、内臓脂肪は各種の成人病を必ず引き起こすことになる「時限爆弾」であると表現して、強く警告している専門家たちもいます。

さらに男性の腹部肥満は、性機能障害を引き起こすことになる予兆でもあります。肥満でない中年男性は、8年後にその15%に勃起不全が発生しましたが、肥満であった中年男性は、その25-38%に勃起不全が発生したと報道されています。ですから、「男性の腹部肥満は、夫婦関係を妨害する『公共の敵』である」と表現されて、警告されています。

腹部肥満の確実な解決策として、一番推奨されていることは、熱心に運動をすることです。運動を熱心にして、体重を減量すれば、肥満男性の性機能を向上させることができるという研究結果も発表されています。勃起不全症の100名以上の男性を対象としたこの研究では、運動による集中的な体重減量プログラムに参加した後、約3分の1の男性は、熱心に運動して減量しただけで、性機能が正常に回復したと報道されています。

皆様の中で、肥満に属する方には、運動をすること、中でも特にパワーウォーキング・速歩を、心からお勧めします。運動をしなければ、肥になり、性機能障害になり、成人病になり、運が逃げて行き、不幸になります。しかし、「運動をすれば、運が動いてます! 天運が動いてます!まさに、その通りです。

 

<参考書籍>
 




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