<質問>「摂理」の理解よりも「生活倫理」の理解の方が、より大切な時代になりつつあると、講義で聞いたのですが、もう少し詳しく説明して下さい。

 

<答え>私たちの教会で頻繁に使用されてきた用語としての「摂理」は、正確に表現すれば、「蕩減復帰摂理」を意味しました。ですから、「摂理に対する理解」は、カナンの地、即ち、本然の世界への復帰の旅行案内図に例えることができます。しかし、後天開闢時代の現在の時代は、摂理的な観点から見ると、カナンの地、即ち、本然の世界に到着して定着・安着する時代です。

しかし、「『摂理に対する理解』が必要のない時代が到来した」と、私が断言したことは一度もありませんから、注意していただきたいと思います。摂理的に見ると、後天時代に完成すべきであった祖国光復が依然として完成していませんので、2013年1月13日までに祖国光復を完成するという最後の重要な復帰摂理が、私たちには依然として残されています。

真のお父様は、『平和神経』の平和メッセージ16の中で、「(神様)ご自身の実体として地上界でこの(祖国光復)の聖業を成していくレバレンド・ムーンに、神様が共にいらっしゃらなければ、誰が摂理を完成し、人類を再び神様の懐へと取り戻すことができるでしょうか。」と最後の目標としての「摂理の完成」に言及されています。

しかし、後天時代・カナン定着時代を迎えた私たちにとって、これからの未来に一番必要になって行くのは、今どの地点に到達し、これからどちらの方向に、どのくらい行くべきかという摂理的な復帰の旅行路程の案内地図ではありません。それよりも、「どのようにしたら幸福な家庭を現在築くことができるか?」「どのようにしたら最高に幸福な夫婦となり、立派な子女を生み育てることができるか?」というような本然の家庭生活・天一国生活における真の愛の実践方案であると言うことができます。

蕩減復帰摂理時代においては、「蕩減復帰摂理」の理解は、私たちの霊的な生死に関わる問題でした。「摂理」を正確に知らなければ、道案内をする地図なしに、荒野の砂漠を彷徨するような状況になってしまい、荒野の砂漠での死を意味しました。また「摂理」を正確に知らなければ、荒野生活のような厳しい蕩減復帰生活の中で、御旨の道を歩んでいても、目的地に到達する希望を持つことができませんでした。そのような厳しい御旨の道において、希望を失えば意欲を失い、霊的な死を意味しました。

しかし、現在の後天時代は、摂理的に見ると、安着時代です。安着時代は、真の愛を実践して、神様と共に喜びの中で生活すべき時代です。移動の時代には、目的地を知ること、今、どの地点に到達したのかを知ることが非常に大切でした。しかし、安着時代である後天時代においては、具体的な本然の生活の仕方・生活の中の善悪規準や正しい規範を学び実践することがより大切になります。

蕩減復帰摂理時代においては、「なぜ父母や夫(妻)や子供を犠牲にすることが必要であるのか?」「アブラハムが最愛の息子イサクを献祭したように、なぜ自分が一番愛する人や物を犠牲にすることが必要であるのか?」を学び、実践する必要がありました。「汝のイサクを捧げよ!」「完全否定の重要性」を説教でも何度も聞いて、そのように実践する時代でした。

しかし、今始まりつつある「後天時代」は、古い「先天時代」のように愛する人を犠牲にすることを実践する時代ではありません。今、展開しつつある後天時代は、真の愛を実践する時代です。ですから、どのように行動・行為することが、夫あるいは妻を真に愛することであり、子供たちを真に愛することであるのかを学ぶことが、一層重要になって行きます。

しかしながら、後天時代が到来する前に、既に完成すべきであった「統班撃破」(隣近所・近隣地域の復帰)と氏族メシヤとしての氏族復帰の使命が未だに完成していなければ、私たちは「蕩減生活」を継続して実践する必要があります。なぜならば、復帰は「蕩減」を避けては完成できないからです。ですから、後天時代であると言っても、私たちは氏族復帰と近隣復帰(統班撃破)を完成するまでは、「蕩減生活」(苦労の生活)を継続して実践する必要があることも、心得ておくことが必要です。

特に、後天時代の現在においても、信仰の祖国、韓半島に絶対に存在してはならない南北の分断状態が、私たち祝福一世家庭の精誠の不足によって、未だに継続して存在しています。私たちは、この分断の事実を毎日自覚して、多くの悲しい離散家族と祖国分断の現状をご覧になられている神様の恨と心の痛みを体恤し、一日も早く神様の恨を取り除くことができるように、決意し努力する必要があります。

ですから、南北の分断を象徴する夫婦の分断生活、即ち、夫婦の聖別生活を一定期間、精誠条件として捧げてでも、分断の恨を実感し悔い改めながら、2013年1月13日までに南北の分断の終焉と祖国光復の摂理を完成するという目標を達成するために、献身的に邁進することが願われています。

しかし、既に旧著の「まえがき」で紹介したように、天一国時代・後天時代において、私たち祝福家庭が幸福になるために学ぶべき重要な主題として、真の父母様が指摘されている三つの重要な主題の中には、「摂理」が含まれていないことは、意味深いと思います。これから本格的に展開していく創造本然の時代である後天時代においては、私たちが幸福になるために、「神様」と「霊界」に関して深く知るだけでなく、男女の生殖器の意義と正しい使用法や夫婦生活における真の愛し合い方を学ぶことが、今後、益々重要になって行くことを確信しています。

そのように、これから「天一国生活」を実践する時代を迎えて、益々重要になって行く分野が、「天一国生活倫理」の分野であると確信しています。

 

<参考書籍>




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