<質問>増田先生は、どのような理由で、いつ頃から「愛」に関心を持つようになられたのですか?

 

<答え>私の故郷は神奈川県の平塚市ですが、故郷の平塚江南高校時代、カール・ヒルティの『幸福論』と『眠られぬ夜のために』を読んで深い感銘を受けました。ヒルティの墓碑銘は、「愛は全てに勝つ!」(AMOR OMNIA VINCIT!)だと知って、自分自身も、その言葉を自分のモットーとして生活するように努力しました。「何が一番真実の愛の実践になるか」を自分の行動を選択する時の判断の基準としていました。

高校を卒業して、1965年の4月に私が東京大学に入学した直後に、大学の各サークルを紹介する行事があり、東大原理研究会主催の講演会が駒場キャンパスで久保木修己会長を迎えて開かれました。講演会の後、霊の親である前川浩子(当時は七田浩子)姉に話しかけられて、自分自身のモットー「愛は全てに勝つ」を紹介し、誉められて気分を良くしたことを覚えています。

入教以前に、私自身が確信するようになった「幸福論」は、自分の上下・左右・前後の周囲の人々や、社会の人々との「愛」と「感謝」の授受作用によって成り立っていました。自分の家族を含めて、多くの人々を愛して、多くの人々から真実に感謝される生活と人生を送ることができれば、幸福であると思いました。より多くの人々を、より深く愛して、より多くの人々から、より深く感謝されるよになれば、より幸福になることができると感じていました。

私が東大原理研究会と統一教会に入教した理由を、「愛」という観点から説明すれば、この道に入って献身的に活動することが、私自身が「真の愛」をより深く学ぶことができると同時に、「真の愛」をより多くの人々に与えることになり、最終的には、より多くの人々から、より深く感謝されるようになり、自分自身が、より幸福になることができると確信したからです。

天一国時代の祝福家庭の家庭盟誓には、一番から八番まで「私たちの家庭は、真の愛を中心として」生活することを宣誓する内容があります。ですから、真の愛は私たちの生活において、中心的な重要性をもっています。

1972年に東大法学部政治コースを卒業後、東大原理研究会の学舎長や兵庫地区長を経て、1973年夏からは、真の父母様の指示で米国で活動するようになりました。その後、ニューヨーク州の統一神学校(UTS)で第1期生として学ばせていただき、米国の大学院の博士課程にも真の父母様から奨学金をいただいて学ばせていただきました。しかし、振り返ってみると、「真の愛」の実践とは余り直接的な関係なく、机の前に座って、知的な作業に従事することが多かったように思います。

1990年代中盤には、私は1994年以来、韓国の鮮文大学に招聘されて、神学部の教授をしていました。その当時、統一神学校の卒業生たちに対するアラスカで開催された出発修錬会がありました。その修練会で、真のお父様が、「UTSで学んだことの大部分は、実際の生活に関係のない内容で、忘れてしまっても構わない内容だ」と話されたと聞いて、大きな衝撃を受け、深く反省させられました。私は、非常勤講師ではありましたが、統一神学校で1987年から毎年授業を7年間担当していました。

その真のお父様の御言に接した当時は、私は鮮文大学の専任教授をしていました。しかし、そのような御言に接して、「私たちが幸福になるために絶対に忘れてはならないような内容、即ち、実際の生活に密着した役に立つ内容を研究し紹介しなければ、教授としての本当の生き甲斐がないなあ!」と深く反省させられました。そして、抽象的な知的概念の研究ではなく、生活の中で具体的に「愛するとは、どのような行為・実践をすることなのか」を研究し紹介したいと、新しい決意をさせられました。私たちが幸福になるために具体的に役に立つことを教えられる教授にならないと、生き甲斐のない教授生活になってしまうと悟らされました。

UTSでは、私は非常勤講師として、主として「宗教社会学」分野の教科目だけを担当していました。幸いに、1994年から赴任した鮮文大学では、専任教授として、具体的な愛の実践にも密接に関連する「統一倫理学」の分野も担当するようになりました。真のお父様の御言に衝撃を受けた後、真のお父様の御言の中でも、真の愛の実践に関する具体的なアドバイスに特別な関心を抱いて、そのような御言を収集するようになりました。

また、1995年からは、清平で大母様が、具体的な家庭生活における「真の愛を実践する生活習慣」に関して、分かりやすく、的確なアドバイスをして下さるようになりました。愛の具体的な実践に関する大母様のみ言葉、大母様の分かり易く明快な生活指導のみ言葉に、非常に深い感銘を受けました。 そして、そのような愛の実践に関するみ言葉を、収集するだけでなく、実際に自分自身の生活の中で実践するように努力してきました。過去の私に対する妻の批判は、「じっと机に向かって本を読み、抽象的な理論だけを論じていて、実践がない!」というものでした。

私は一年の中で夏休みと冬休みの合計約3ヶ月だけ米国に帰り、夫婦一緒に生活する単身赴任の生活を、1994年以来、15年近くしました。しかし、夫婦生活に関する真の父母様と大母様のアドバイスの御言のお蔭で、遠かった私たち夫婦の仲も、とても近くなりました。

私は自分自身の体験を通しても、「愛の実践・生活習慣に関する真の父母様と大母様の御言を忠実に実践すれば、祝福夫婦は最高に仲の良い夫婦に必ずなることができる」という絶対的な確信を持つようになりました。「どんなに仲の悪い夫婦でも、真の父母様と大母様の御言を素直に実践して、仲の良い夫婦のような生活習慣を実践すれば、必ず最高に仲の良い夫婦になることができる」というのが、現在の私の絶対的な確信です。




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